松乃鮨

店の歴史と大森

松乃鮨は明治43年(1910年)に東京の芝神明(現在の浜松町あたり)で屋台の鮨屋としてスタートしました。幼少の頃から鮨屋を手伝っていた二代目は、料亭が立ち並ぶ神楽坂へ修行に出ます。

昭和11年(1936年)、二代目は大森海岸に出店。
当時の大森海岸は、海苔の名産地とともに、コハダ、赤貝、ハマグリ、羽田沖の穴子など、素晴らしい鮨ネタが目の前の海で取れる、まさに江戸前鮨の本場。

東海道の関所としてもにぎわいを見せていた大森海岸は、大きな料亭が立ち並び、芸者も400名以上在籍していました。神楽坂と同じような花街として賑わっていた場所に洗練された鮨を持ってきた二代目は成功し、数奇屋造り二階建ての店を建てます。

三代目が引き継いだ後、昭和64年(1989年)大火に見舞われ、
2つの看板だけを残して全焼。
自身の実家を改装して、燃え残った看板を掲げ店を再スタートさせた三代目は、
京都での修業を生かし、道から奥まる路地を作り、中庭を渡る橋を架け、
離れ座敷と芸者が踊れる2階の座敷を作りました。

芸者が舞う、小さな鮨屋。江戸の料亭文化と江戸前鮨の仕事を継承した松乃鮨は、伝統的な日本家屋のくつろげる空間でお客様をお迎えいいたします。

東京にお越しの際は是非お立ち寄りください。