2021年、観光庁の「宿泊施設アドバイザー派遣事業」の一環として、伊豆高原観光オフィスのプロジェクトに携わりました。
地産地消を軸とした“食の体験ツーリズム”の構築に向け、現地調査からメニュー開発、実証イベント運営までを一貫して担当しました。

実施内容

現地調査と地域資源の可視化

食の体験コンテンツ構築にあたり、まずは漁船への乗船調査やわさび栽培現場の見学を実施。
地元の方にとっては日常でも、観光客、とりわけ海外旅行者にとっては「驚き」と「発見」になる要素が多く存在します。

・漁の現場で伝わる地域ならではの魚種
・わさび栽培など、自然と生活が近い営み
・地域が持つ「物語性」の抽出

これらを“観光的価値”として再整理し、体験型コンテンツへつなげるためのポイントを共有しました。

実証イベント(オンライン開催)

市場にほとんど流通しない「オジサン」「カゴカキダイ」を中心に、地魚の魅力を伝える実証イベントを実施。
地元事業者の皆様に向けて、以下を中心にケーススタディをご提案しました。

・地魚を「どう伝えるか」のストーリー構築
・お客様を迎える際の視点、導線、演出
・海外富裕層が求める体験のポイント
・料理の新しい見せ方(例:干物を使ったコロッケなどの新名物案)

コロナ禍のためイベントはオンライン配信で実施。素材映像を事前制作し、今後の国内外への発信に耐える体制構築も同時に行いました。

WHAT WE CAN DO

  1. 観光地向け “食×体験” コンテンツの企画・監修
    地域資源を観光客・海外旅行者目線で再編集し、体験型コンテンツに仕上げます。
  2. アドバイザー業務(現地調査・コンサルティング)
    漁業・農産品・名産品の価値を「見える化」し、伝え方・演出・提供方法まで一連で提案します。
  3. メニュー開発とデモンストレーションイベント
    地域の食材を活かしたメニュー提案、試食会、オンラインイベントにも対応。
  4. インバウンド視点の戦略立案
    元旅行会社・鮨職人としての経験を活かし、海外富裕層の嗜好を踏まえた体験設計が可能です。

地元の漁業・農産品・名産品を“体験価値”として再構築し、観光地の魅力を高める取り組みは、宿泊・飲食・物販など多方面への波及効果を生みます。
本プロジェクトで得た知見を活かし、今後も食を通じた地方創生のお手伝いを続けてまいります。