2025年10月、大阪・関西万博の海のパビリオン「BLUE OCEAN DOME」で開催された海洋環境保全イベント「ブルーシーフード Day」において、NGO「セイラーズフォーザシー日本支局」の企画のもと、Yoshi が講演を行いました。
鮨文化に内在する持続可能性や日本の水産流通の透明性を軸に、海洋資源と食文化の未来について専門的視点から解説いたしました。



海洋資源保全をテーマとした万博イベントでの登壇


「ブルーシーフード Day」は、海洋資源の持続的活用と生態系保護を推進するための企画として実施されました。

会場となった「BLUE OCEAN DOME」は、海洋課題を多角的に発信するパビリオンであり、国内外の来場者に向けた啓発を目的としています。
Yoshi は「鮨を通じて日本文化と海洋資源の未来を考える」をテーマに登壇し、鮨職人としての現場経験をもとに、日本の食文化が長く維持してきたサステナビリティの仕組みを紹介しました。



日本の鮨文化に根付く持続可能性と透明性


講演では、日本の漁業・市場流通・料理技術が連携して形成してきた持続可能な食文化を解説しました。


  • 漁獲量や時期の調整

  • 魚を余すことなく使い切る調理技術
  • 
産地・漁法・流通経路が明確な市場システム


これらは2000年以上続く文化的基盤であり、世界的に見ても高い透明性と安全性を備えています。一方、海外では産地や漁法が不明なまま提供されるケースも多く、日本の食文化が持つ価値を比較の中で示しました。



セイラーズフォーザシー日本支局との対談


講演後、セイラーズフォーザシー日本支局 理事長・井植未奈子氏との対談を実施。
「ブルーシーフード」の意義、持続可能な水産物の選択、食を通じた行動変容などについて議論し、海洋資源保全における鮨文化の役割を多角的に整理しました。



MSC/ASC CoC認証取得と継続的な取り組み


松乃鮨は、日本の老舗高級鮨店として初めてMSC/ASCのCoC認証を取得し、持続可能な水産物の活用を実践しています。
鮨を「海洋問題を身近に考えるためのツール」と位置づけ、以下のような活動を継続してきました。
• ニューヨーク国連総会関連企画でのブルーシーフード鮨提供
• G20大阪サミット配偶者プログラムでの海洋資源を意識したメニュー提供
• 子ども向けの海洋教育プログラム
• ブルーシーフード鮨BOXの開発・提供
これらの取り組みを通じ、海洋資源と食文化を結びつけた発信を国内外で行っています。

海洋資源の現状と気候変動の影響


鮨職人として日々向き合う魚の変化を踏まえ、気候変動による資源量・旬・漁場の変動について具体的な事例を交えて説明しました。
「鮨は文化であり、海そのものと向き合う仕事」であるという立場から、海洋環境の変化を最前線で捉える職能としての視点を共有しました。



WHAT WE CAN DO

  • 海洋資源保全をテーマとした国際イベント・公式企画での講演・登壇
    海洋環境や食文化を扱う国際的な場において、鮨文化の専門知識を基盤にした講演・対談を実施し、科学・行政・民間をつなぐ視点で情報発信を行うことができます。
  • 日本の食文化に基づくサステナビリティ・トレーサビリティの専門的解説
    漁業・市場流通・調理技術が連携して形成してきた日本の持続可能な食文化について、制度・歴史・現場の実例を踏まえた解説を提供できます。

  • 持続可能な水産物(MSC/ASC等)を活用したメニュー開発・提供
    国際認証を取得した水産物を用い、文化性と環境配慮を両立した鮨メニューを設計。公式行事・国際会議・教育プログラム向けの提供にも対応が可能です。
  • 海洋環境・気候変動に関する教育的プログラムの企画・実施
    子どもから専門家層まで、対象に応じた教育プログラムを構築し、鮨を通じて海洋資源や気候変動を理解する機会を創出できます。

  • NGO・行政・国際機関との協働による海洋資源啓発プロジェクトの運営
    海洋保全団体や行政機関と連携し、ブルーシーフード普及や資源管理の啓発を目的としたプロジェクトを共同で企画・推進することが可能です。