2019年11月16日(土)
『Old meets New』「新しい江戸」をテーマに、新作の江戸料理を提案するイベント「ライブキッチン 江戸東京きらり」が、有楽町の「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO(キッコーマンライブキッチン東京)」で開催され、特別メニューを考案し、100人を超える来場者にお寿司をご提供させていただきました。
「日本料理アカデミー東京運営委員会」(理事長:「菊乃井」村田吉弘)のメンバーとして参加させていただき、
麻布十番:『総本家更科堀井』9代目 堀井良教氏
神楽坂:『天考』2代目 新井均氏
赤坂:近茶流嗣家・柳原料理教室副主宰 柳原尚之氏
とともに新しい江戸料理を考案。
今回、東京キラリのテーマに沿ったの3種類のお寿司の握りをご提案させていただきました。
コハダ、マグロのづけの2種類は、伝統的なお寿司の技法を用いた「江戸」のお料理。
トマトの甘酢漬けの握りは、これから東京がより国際都市となっていく中で、多文化多人種に対応したものが必要と言うことから、ベジタリアンでも召し上がれるお寿司。「東京」のお料理としてご提供。
松乃鮨の名物でもある「穴子の握り」は
産地が羽田沖のもの(東京の特産品)としてだけでなく、先先代から引き継いでいる穴子のタレを用いて、江戸から東京へのつながり、そして未来への架けとなっていることをお伝えさせていただきました。
ご来場し、穴子も召し上がっていただいた小池百合子東京都知事は「東京には江戸の時代から伝わる宝物がたくさんあります。江戸きらりは、“Old Meets New”、革新と伝統とが共存することをテーマに、食、モノ、ことをPRして東京の新しい活力にしてまいりたいと思います」とお話しされておりました。
このほか、
- 江戸の伝統工芸である組紐「龍工房」の福田さん
- 「京源」の波戸場承龍さん・耀次さん
- 慶長元年(1596年)に創業した、東京最古の酒蔵「豊島屋本店」さんなどが参加
伝統の枠にとらわれない意欲的な取り組みをご紹介。多くの刺激をいただきました。
途中、参加者のみなさまに
私が海外の方々におこなっている『鮨』を通じて日本文化とおもてなしを伝える概要のご説明もさせていただき、日本の食がどれだけ世界が注目しているかを私なりの私見ではありますがお話しさせていただきました。
今後も日本、東京を『鮨』『食』を通じて日本の素晴らしさ、歴史を伝えられるよう努力するとともに、関わったイベントのテーマに沿ったお料理をより明確に表現できるよう精進していく次第です。
江戸きらりプロジェクトとは
老舗の名品や匠の技、食文化は、かけがえのない「東京の宝」。国内外のみなさまにその魅力を知ってもらい、生活の中でもっと使っていただきたい。そして「東京のブランド」として共感いただくことで、東京の宝を未来に引き継いでいきたい。という思いから、東京都が始めたプロジェクトです。