2018年2月、東京都千代田区・イイノホールで開催された東京2020公認プログラム「和食っていいね!と言われたい ― 和食の魅力」において、キッコーマン株式会社主催のパネルディスカッションに登壇しました。京都・東京を代表する料理人とともに、日本料理の未来と国際発信について意見を交わしました。

イベント概要と登壇背景

本プログラムは、日本料理の魅力を国内外に広く発信することを目的とした公式イベントです。会場には、料理関係者や食文化に関心のある来場者が集まり、和食の伝統・地域性・国際化を多角的に議論する場となりました。

コーディネーターを務めたのは、フードビジネスコンサルタントの柿澤一氏。
パネリストには、京都から三代目・四代目・十五代目が参加し、東京からは天ぷら、懐石、そして鮨の分野を担う料理人が登壇。松乃鮨からは四代目・手塚良則が招かれ、江戸前鮨の視点から参加しました。

パネルディスカッションの主なテーマ

1. 京都と東京、それぞれの食文化の個性

地域ごとに異なる食材の扱い方、だし文化、季節への向き合い方など、京都と東京の料理人がそれぞれの視点から料理哲学を共有しました。

2. 日本料理の伝統とこれから

長く受け継がれてきた技法をどのように次世代へ伝えるか、和食が国際化する中で何を守り、何を柔軟に変えていくべきかについて意見交換が行われました。

3. 海外ゲストへの料理提供とコミュニケーション

四代目手塚は、鮨文化の国際化が進む中で、 「どのように日本食を外国人へ伝えるか」 をテーマに発信。
・海外での鮨文化の広がり
・インバウンド向け体験握りの事例
・異文化コミュニケーションを踏まえた接客方法
など、実務経験に基づく具体的な取り組みを紹介しました。

また、ミラノ万博(2015年)に登壇者全員が参加した経験を踏まえ、海外イベントでの和食提供の工夫についても議論が行われました。

本イベントの意義

日本料理は技術だけでなく、文化的背景や美意識を含めて伝えていく必要があります。本パネルディスカッションは、国内外の食の担い手が互いに知見を共有し、和食の未来を考える貴重な場となりました。松乃鮨としても、鮨文化を介した国際交流の重要性を再確認する機会となりました。

WHAT WE CAN DO

  1. 国際イベントでの和食・鮨の文化発信
    多文化環境での登壇・講演経験を活かし、鮨を通じた日本文化の魅力を国内外に伝えます。
  2. 食文化パネル・セミナーへの登壇
    和食の歴史、素材、地域性、国際発信など、専門領域に合わせた講話が可能です。
  3. 外国人向けの鮨体験プログラムの提供
    異文化理解を踏まえ、海外ゲストに分かりやすく鮨の背景を伝えるプログラムを実施します。
  4. インバウンド/アウトバウンドの和食プロジェクト支援
    海外イベントや訪日旅行者向け企画において、鮨を軸とした文化交流をサポートします。

関連リンク

東京2020公認プログラム 日本料理人によるパネルディスカッション 「和食っていいね!」と言われたい 和食の魅力 【京の味、江戸の味、和食の未来へ】を開催!(キッコーマン株式会社)