東京クラブ「総合芸術としての日本の『鮨』を通じて日本を紹介する。」講演

2019年2月3日
東京 六本木の一般社団法人東京倶楽部さまで講演をさせていただきました。

 

100名を越える会員の皆様に、私が実際に訪れて見てきた世界の鮨の現場、海外での日本食の立場と鮨の様子をお伝えするとともに、

 

海外ゲストのおもてなしの仕方、ベジタリアンメニュー、ハラールメニュー等のご案内の仕方など、G20や様々な国際イベントでどのような食の外交・鮨の外交が行われているかをスライドと参加型のプレゼンテーションにてご案内させていただきました。

 

日本食は世界の注目を集める中、職人の知識を英語で伝える、調理法やその素材のストーリーまでしっかりと消費者・世界のゲストに伝えるということが日本の文化・歴史を紹介することではと考えております。

鮨職人だからこそ、日本の食携わる食材・文化・器・歴史といったことを現場の様子・経験とともにお伝えさせていただきました。

 

『鮨を通じて日本文化を伝える』

『鮨カウンターは日本文化の集約地』

 

といった考えをもとに、魚文化、寿司文化の説明。鮨の地域性の違い。人間国宝の室瀬和美先生作の器と鮨、陶芸家辻村史郎さんの茶碗でのパフォーマンスなど、伝統工芸品、職人の技、漁師さんの技術、仲買さんの目利きや技のすべてが詰まっているのが鮨であるということをお伝えし、これからの『日本』と『鮨』の可能性について触れ、今後の私の活動『鮨を通じて日本を紹介する』の目的などもお伝えさせていただきました。

日本の『鮨』を世界の方々がどのような視点で見ているのかということは、今後の日本をどのように紹介していくか、発信していくかという上で、貴重な手がかりになると考えております。

総合芸術としての日本の食・日本の鮨をしっかりと世界に伝えていけるように、これからも精進してまります。

 

一般社団法人東京倶楽部 は、国際関係の研究への補助と国際会議への助成、講演会、外国のクラブとの提携、 内外の図書雑誌の蒐集等の事業を行っております。

かねてより国際親善および会員の親睦や交流のための諸活動を行っており、国際親善活動、学術交流事業、また文化、科学、芸術活動への助成(文化活動助成金)、人材育成の支援(奨学金提供)など、公益目的活動を推進しています。